就職先
歯科衛生士の資格をもつ人の就職先で最も多いのが一般歯科です。特に給料が高い、休みが多いなど希望する条件を満たす歯科医院の求人はとても人気があります。
歯科医院の他には、大学病院や市町村保健センターなどがありますが、比較的安定して働けることから就職倍率も高いようです。
その他、介護施設で歯の健康指導の専門スタッフとして勤務したり、歯科専門機器メーカー、歯科材料メーカー、歯科衛生士養成の専門学校の講師などがあります。
歯科衛生士は一度取得すれば定年のない国家資格です。慢性的に人手不足でもあるため、非常に就職に強いと言われています。
また、女性にとっては結婚や出産を経ても転職や復職のしやすい職業ともいえます。
給料・年収
歯科衛生士の平均給与は月額25万円前後、歯科衛生士の資格手当として基本給にプラスというケースが多く、平均年収は300万円以上と極端に年収が低いまたは、
高いといったことがなく比較的安定した収入を得ることができます。
そして、ほとんどの歯科医院は予約制なので長時間残業なども少ないと言えます。福利厚生は個人経営の歯科医院より大学病院などのほうが充実しているでしょう。
職種の似ている歯科助手は国家資格がなくても働ける代わりに、給与が数千円から数万円低くなってしまうので、
よりよい条件で働くなら歯科衛生士のほうが有利だといえます。
将来の展望
歯科衛生士の専門的な知識や技術を評価するシステムとして、認定歯科衛生士の制度があります。
認定歯科衛生士とは、予防歯科や審美歯科、矯正歯科などの専門の歯科医院において、より高い専門性が歯科衛生士にも求められます。
また、実務経験5年以上かつ900日従事した歯科衛生士には、ケアマネージャー(介護支援専門員)の受験資格が得られるので、
介護福祉でも活躍できるチャンスがあります。
女性が長く続けられる仕事
歯科衛生士の資格は定年のない国家資格なので、一度仕事を離れてもまた歯科衛生士として職場復帰することができます。
ブランクがあっても、都道府県の歯科衛生士会では職場復帰に向けた研修会や講習会が開かれており、スムーズに現場に戻れるような支援体制が整っています。
仕事の感覚や、忘れかけていた知識を取り戻すための努力は必要となりますが、結婚・出産後も充分続けていくことができる仕事といえます。
出産をして子どもの手がかかるうちは、パートタイムでの働き方を選択する人が多いです。
歯科衛生士の仕事はいつの時代でも需要があり、人手不足の歯科医院も多いため求人は見つけやすいでしょう。